【山菜とり】暖かい季節・山に潜む危険と予防対応策とは?【ハイキング】
こんにちは、ぱみです!
だんだんあったかくなってきましたね!この季節、北国では山菜取り絶好調のシーズンです。そしてもうすぐ海開きも始まります!
楽しい季節な反面、毎年山や海では事故も起こります。遭難や行方不明のニュースは絶えません。
特に山菜取りシーズンは、市町村の呼びかけむなしく遭難する人は少なくありません。
自分の地元では遭難者が連続で発生し、我が父が山菜取り行くことに不安を覚えました。私も山菜取り歴10年になりますが、慎重派なので準備も念入りです。遭難はしたくありません。
山は登山ルートがある場所でも危険が潜んでいます。山菜取りには登山ルートが無いこともよくあります。
プロでも道が分からなくなる、下山ルートを見失うなど「自分なら大丈夫」とどこか無意識にでも過信してしまうと、あっという間に山に飲み込まれてしまいます。
警察庁 令和元年夏期における山岳遭難の概況 では遭難者が669人だったそうです。
また、ダニやアブなどの害虫に刺される、冬眠後のクマの出没で襲われるなど、他の生物による健康被害の可能性も忘れてはいけません。
今回は『山で事故にあわないようにするためには』どうしたらよいかを、並べてみました。
「海で危険な目に合わないようにするためには(近日公開)」も併せてご覧ください。
山で予測できる危険と対処法
1.低体温症
低体温症は身体の深層部(中心部)が冷えて起こる症状です。ヒトは直腸温度が35度以下になると、低体温症と言われています。
山菜取り含め、登山は多少なりとも体力を使います。
歩いて汗をかいた身体が、冷たい風や雨などにさらされ続けると、どうなるかご存知でしょうか?
身体の表面温度から徐々に深部まで体温が下がると、体に血液を送る心臓をはじめ、第二の脳と言われている大腸などの内臓に支障をきたすようです。
有名な事件を例に出すならば、
でしょうか。
18名の登山ツアー参加者(コンダクター含む)のうち、8名が低体温症で死亡。参加者の約半数でした。
雨風の中、長時間の登山を継続したことが原因です。
「コンディションが悪い日」や、「体力に自信のない時など」は無理は禁物です。
通常時でも気候に合った服装、そして着替えや温かい飲み物を準備するなどが必要ですね。
2.道迷い
遭難事故の多くが来た方角が分からなくなり、道に迷ったときです。
道に迷うと、パニックになり、冷静な判断ができなくなります。
プロの方でも「降りているつもりがいつのまにか登っていた」、「山菜を取るのに夢中でふとまわりを見渡すと覚えのない場所だった」など、意識していなければ遭難する可能性は高いのかもしれません。
そうならないために事前に必要なものの使い方をご紹介します。
・目立つ服装
黄色い帽子、蛍光色の服など、万が一遭難しても救助隊が分かりやすい服装が重要です。
特に高齢者の方々は茶色や黒など、山に同化する服装を好むので、意識して明るく目立つ色を選定しましょう。
プレゼントにもこのような色合いの帽子を1つ贈るのもいいかもしれません。
・方位磁石
登山する前に。
初めに登山前の方角を、山を背にして確認しておきます。そして山に向かって方位磁石の指す方向も確認します。こうすることで、登山中も自分が「降りたい方角」がおおまかにわかります。
・地図・地形図
地図は方位磁石とセットで方角を確認できるものです。自分が今どの場所にいて、どちらに進むと山頂か、下山かをよりわかりやすく知ることが出来ます。
今はグーグルMAPなどから気軽にプリントアウトできますので、その様な方法でもよいかもしれません。
・携帯電話
民家の付近にある山だと、電波が届き、GPS機能が働く場合があります。また、下山するにつれて電波が反応すればすぐに電話して助けを呼びましょう。
・腕時計
方位磁石の代わりに使えます。また、万が一遭難した時も時間の経過がわかるので、自分の状態や遭難してどのくらい経ったかを確認できます。
太陽に向かって短針を向けます。そして時計板の「12」の位置を確認します。12と短針の間が「南」の方角になります。
ただし、この方法は太陽が出ていることが前提です。
・蛍光紙テープ
下山するときには、自然環境のため持ち帰ることを前提として木の幹に張っていきます。長めに張ると少し遠くからでも確認できます。
ただし、プラスチック製だと万が一取り忘れると土に帰化しないので、おすすめはできません。
また、紙テープでも取り忘れると次の登山者の混乱をまねくので、注意しましょう。
もし遭難してしまったら、帽子にぐるぐる巻きにして目立つ色にしたらいいかと思います。
・ゴミ袋
紙テープ等をしまうゴミ袋です。
・懐中電灯(大型)
万が一遭難した時や、暗い場所などに使用しましょう。
・雨具(カッパ)
天気が悪い時は極力登山は控えたほうがいいのですが、突然のにわか雨の可能性もあります。先ほど低体温症の話をしましたが、体を冷やしすぎる行為は危険です。そんな時のためにカッパはリュックに常に入れておきましょう。
・カイロ
北国では夏でも夜と昼の寒暖差が激しく、体調管理をしないと体調不良になる場合もあります。万が一遭難した時のために、カイロは念のために用意するのもいいかもしれません。使わないに越したことはありませんが。
・鳴り物
鈴や笛など音をするものをつけていくと、クマは警戒するようなので、自分の存在をアピールしましょう。
3.害虫による健康被害
・虫よけスプレー、虫よけリング、腰につけるタイプの蚊取り線香
ダニは噛まれるとやっかいで、無理やりとるとダニの頭が血管に入り込んでしまい、血栓等のリスクに繋がります。また、下山しておうちに帰った後は玄関で服を脱ぎ、すぐに熱湯消毒しましょう(お酢を少し入れるとよし)。そして自分はシャワーを浴びましょう。ダニが生きていると、家族にも被害が及びます。
・手足の出ない服装
靴下は服の上にかぶせるようにしてはく、軍手の下にゴム手袋装着、クビの隠れるタートルネックを着るなどしてダニ対策をしましょう。虫は汗によって来るので登山する前に制汗スプレーするなどもいいかもしれません。
このような理由から、虫よけ対策は必須といえるでしょう。
4.脱水症状
・軽食・水
万が一の遭難や、体力低下を防ぐためにも軽食・水くらいは携帯しましょう。夏は特に脱水が起こりやすい季節です。年齢が高くなるほど、のどの渇きに反応しずらくなるので、意識的に水分をとりましょう。
また、水分と一緒にナトリウムを摂取することで脱水症状は防げます。塩分の入っている飴やおやつ、携帯食料などを持っていくといいでしょう。
・帽子
昨今は温暖化も進み、帽子をかぶらずに出かけると、熱中症になりやすく非常に危険です。必ずかぶりましょう。
この辺のアイテムはほぼ100均でも揃います。
身に着けるものは少し動きやすい服装のほうがいいかもしれません。
以上が暖かい季節・山に潜む危険と予防対応策でした。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
山菜はほんとうに美味しいですよね。
そして山のキャンプはたくさんのマイナスイオンを体で感じることができ、大人も子供も楽しめます。
上記のポイントはアウトドアに共通するものですので、是非参考にしていただければ幸いです。
次回の記事は、「海で危険な目に合わないようにするためには」をまとめたものになります。近日公開しますので、またお会いできると嬉しいです。