【グローバル】こどもの絵本教育について。幼少期に本を読む必要はないのか?【IT化】
こんにちは、娘が絵本大好きなぱみです。
今回は『こどもの絵本教育について。本当に本を読む必要はないのか?』をお送りいたします。
絵本は文科省でも推奨されているくらい、子どもの発達に大切なツールとされています。
芦田愛菜さんも小さいころから絵本を読んでおり、つい最近では「信じる」ということについて哲学的な持論を展開していることで話題にもなりました。
聡明な彼女が本を読む大切さについて身をもって証明してくれています。
芦田さんは小さいころ、お父さんお母さんにたくさん絵本を読んでもらったそうです。
それから本を読むことが日課になり、現在では年間100冊読むほどの読書好きに育ったそうです。
本を読むということ
なぜ本を読むことが大切なのでしょうか?
本は、読解力をはじめ、想像力、発想力、思慮深さなどを発達させてくれるツールです。
岸本裕史さんの『学ぶ力と伸びる力 学力の上台は幼児期に』では、小学校1年生と6年生の読書量による『学力、速読率、テレビ・ゲームの視聴時間』の比較を挙げられています。
語彙の量は以下の通りです。
学力水準 | 小学校1年生(語彙数) | 小学校6年生(語彙数) |
---|---|---|
上 | 7,000 | 37,000 |
中 |
3,000 |
16,000 |
下 | 2,000 | 8,000 |
上と下の差 |
5,000 | 29,000 |
学力上位と下位の語彙の差は、小学校6年生で29,000にも開くようです。少し恐ろしくなりますね。
小さな子どもは経験が少ないので独自の想像力も乏しい
小さな子どもは、実際に体験したことや見たもの以外の想像をすることは容易ではありません。
例えば、たまたま手にした綺麗なものを「食べてみよう」と思ったら、親に「そんなもの食べちゃダメ!」と怒られます。
でも怒られた先に「どうして食べてはだめなのか?」という疑問が残りつつ、
「叱られて怖かったからしないでおこう」という思考で終わります。
なぜしてはいけないのか、親が説明できればいいのですが、子どもの頭の中では抽象的だったりします。
そんな時、絵本のというかたちで危険性を知ることが出来たら、子どもは危ない理由が想像しやすくなり、理解につながるでしょう。
こちらの『おっと危ない』は、本当におすすめです。
私も小さい時にこの絵本を見て衝撃でした。
「床におもちゃを散らばせておくとどうなるか」、「頭に袋をかぶるとどうなるか」、「勝手にママの化粧品を使うとどうなるか?」、「階段から飛び降りるとどうなるか」
など、単純で可愛らしいイラストが詳細を描いており、私は何度も読み返していました。
レビュー評価も高く、みなさんも自分の子どもができて再度読んでいる方が多いようです。
今は我が子に読み聞かせしているのですが、2歳でも何回か読むと意味が理解できたようで、危ないと思われる行為は今のところしていません。
「いたいいたいしちゃうもんね」と、自らに言い聞かせているかのように話します。
他者とのやりとりに役立つ
グローバル化が進んだ今、私たちは検索エンジンを使用して情報収集をしています。
検索ワードは『語彙が豊富な人』と『そうではない人』とでは、欲しい情報量の正確さに差が出るでしょう。
また、本を読まないで育つと自然と活字を見るとめんどくさいと投げ出すようになり、動画ばかり好んでみる生活を送るようになりがちです。
それらが全て悪いということではありません。
しかし、動画を見るだけだと受け手にまわるばかりでアウトプットがしづらくなります。
また、自分が実況者になりたいと考える場合、多くの視聴者を手に入れるためには、相手に伝えたいことを伝えられる言語能力が必要になるでしょう。
伝えたいことが相手に伝えられるようになるとコミュニケーションも変わります。
相手の伝えたいことも自分が伝えたいこともわかるので、視聴者の心をつかむことも、伝わらないことにすぐに憤りを感じたりすることもなくなり、自分のメンタルにとってもプラスになるでしょう。
『ノンタン ぶらんこのせて』
こちらの絵本はこどもたちが大好きなブランコの取り合いを扱った話です。
主人公のノンタンは、ブランコに一番乗り。一人楽しく遊んでいましたが、くまさんやうさぎさんがやってきて「かーしーて」とノンタンに接触してきます。まだまだ乗りたいノンタンは貸したくありません。
そこから物語は展開していきます。
みんなが欲しいものが1つしかなかったら、どうやって共有すればいい?
どんなやりとりをしたら、みんな気持ちよく乗れるのか。
ノンタン、くまさん、うさぎさんなどのキャラクターのやりとりを介して子どもに伝えられる1冊です。
『そらまめくんのベッド』は、そらまめくんの自慢のふかふかのベッドを他の豆たちが使いたがる話です。
そらまめくんは自分のベッドが大変お気に入りなので他の豆に貸したくありません。
そんなとき、そらまめくんのベッドが何者かに取られてしまいます。
他の豆たちはベッドを貸してくれなかったそらまめくんを「いじわるした」といってしらんふり。そらまめくんのベッドはいったいどこへ・・・?
という内容です。
みんな自分のお気に入りはだれかにとられたくありません。
大好きな友人・彼女・お気に入りの営業方法、宝石・服。
自分のアイデンティティです。
その時はどうしても貸したくない。友達を一蹴した後、そらまめくんは自分より強くて大きい存在に、強制的に自分のベッドを使用されてしまいます。
そして考えます。
時間が経ってもう一度同じ事態が起こったら、今度はどうしますか?
お子さんが小さければ全文をそのまま読む必要はなく、端的に読んでしまうのもありです。
お友達が自分のお気に入りを欲しがった時に自分はどうしたらいいかを考えられる1冊です。
OECDのPISA調査
本を読む(文章を読む)習慣が身に着くと、学生時代の勉強も楽になるかもしれません。
これからもグローバル化が進み、日本人も海外勢と対等に話ができないと生き残れない世の中に変化していくと思います。
一例として、OECDの行うPISA調査があります。
この調査では世界の子どもたちの学習到達度をはかることが出来るそうです。
今、こちらの調査結果では日本のこどものレベルが年々下がっているようなのです。
↑こちらのサイトには他国とのランキング比較が掲載されています。
PISAの行う読解力調査 問題文はコチラ。
格差も広がり、まったく意識しない子とする子では使われる側と使う側に分かれていき最終的に生活に貧富の差もでてくることは、今の時代を見ていると明確です。
国の救済措置があったとしても、自分で学ぶ意欲が身につかない限りその救済を受けられる人間には育たないかもしれません。
あとは親が『本を読む環境』を用意してあげるだけでも、大きく違うかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
本を読むことだけが子どもの力を芽生えさせるわけではありません。
その中には自己肯定感だったり、本人の自立を促す教育だったり見守りも大切になってきます。
親や近しい人から愛される記憶が多い子ほど、自我を確立しやすく、成功体験を重ねるほど、失敗を恐れることも少なくなるでしょう。
現在は共働き世帯が多く、家庭でなかなか時間を取りにくいこともあるでしょう。
小さいうちは1日1冊としても、5分とかからないと思いますので無理のない範囲で
読み聞かせしてみてはいかがでしょうか。
以上、『こどもの絵本教育について。幼少期に本を読む必要はないのか?』でした。
ここまでお読みくださりありがとうございました。